2006-01-01から1年間の記事一覧

bad cat

著者:James Edgar Workman Publishing Company 猫、である。 244枚のワルそーな顔をした猫たちの写真と彼らのプロフィールに、台詞が添えられている。あるものは露骨に挑発し、あるものは誘惑し、あるものは弁解し、あるものは脅迫し、あるものは愚痴をこぼ…

神種 -シェンシード-

著者:渡辺仙州 イラスト:哉井涼 ソフトバンク クリエイティブ GA文庫 2006年2月28日初版第一刷発行 まず、手にとって厚さにちょいと驚き。 新らしく創刊された文庫(ラノベの文庫ということでいいんだよ、ね?)なので、どれか一冊くらい読んでみようと思…

知的な大人へのヒント

著者:林望 青春出版社 2006年2月10日第1刷 抑制をきかせることが、インテリだという著者の、抑制がきいているのか知らないけどまあ、私にとってはともかくも初リンボウ先生本。 つるっとしてる。とっかかりがなんだかそれほど感じられなかった。とはいえ著…

和田裕美の人に好かれる話し方――愛されキャラで人生が変わる!

著者:和田裕美 大和書房 2005年10月5日第7刷発行 タイトル長いなぁ。 まあそれはそれとして、ポジティブこそ素晴らしい、みたいな感じだろうか。あるいはネクラはやめようよ、みたいな感じか。わりと歪んだ視点から述べれば、明るいとか幸せとか、そういう…

灼眼のシャナⅩⅡ

著者:高橋弥七郎 イラスト:いとうのいぢ メディアワークス 電撃文庫 2006年2月25日初版発行 前巻のつづき。そしてまたつづく。長い。 というか同じパターンで、やってきたところで続きはまた、というのをそんなに繰り返さなくてもなぁ、とは思う。 学園祭…

学校の階段

著者:櫂末高彰 イラスト:甘福あまね エンターブレイン ファミ通文庫 2006年2月10日初版発行 面白い! なんというか、最初タイトルを見たときには手に取る気にもならなかったけれど、次に見かけて何故か背表紙の紹介文を見て、惚れた。そんでもって、読んで…

灼眼のシャナXI

著者:高橋弥七郎 イラスト:いとうのいぢ メディアワークス 電撃文庫 2005年11月25日初版発行 学園もの。やっぱこっちの方が面白い。もうアクションとかは、どうでもいいや。 というわけにも、いかないだろうけれど、しかしどうにも私の期待は偏ってきた様…

RETURN OF THE BUNNY SUICIDES

著者:ANDY RILEY THE PENGUIN GROUP A PLUME BOOK やはり一度邦書で読んであるのと、そうでないのでは、分かり具合が違う。いくつかの単語を調べつつ、とはいえそれで面白味が薄れることも無く。あと文化の違いというか、イギリスの伝承みたいなのが絡むの…

THE BOOK OF BUNNY SUICIDES

著者:ANDY RILEY THE PENGUIN GROUP A PLUME BOOK アメリカ版の「自殺うさぎの本」。 本当の原書はイギリス版なのだけれど、アマゾンにて続編と二冊両方見つかったのがアメリカ版だったので、こっちで揃えた次第。 いくつか日本版では省略されたページもあ…

マヴァール年代記3 炎の凱歌

著者:田中芳樹 イラスト:天野喜孝 角川書店 角川文庫 平成9年2月20日14版発行 全三巻で完結。 あっけないような終わり方だと思う。いっそリアリティがあるくらいに。全体を通して思い返してみても、多分に史書的な調子であり、事実を語るように書かれてい…

灼眼のシャナⅩ

著者:高橋弥七郎 イラスト:いとうのいぢ メディアワークス 電撃文庫 2005年9月25日初版発行 思うに、田中芳樹作品の間に読むべきではなかったような気がする。悪い点ばかりが目立って見える。 といっても、もちろんキャラクターとか恋愛模様とか、上手いな…

マヴァール年代記2 雪の帝冠

著者:田中芳樹 イラスト:天野喜孝 角川書店 角川文庫 平成2年10月25日初版発行 よく考えたら、前のエントリで書いたことは普通に小説の基礎であるようにも思えてきた。 さて、それはそれとして、大陸歴が1092年になり、27歳のカルマーンとヴェンツェルとリ…

マヴァール年代記1 氷の玉座

著者:田中芳樹 イラスト:天野喜孝 角川書店 角川文庫 平成7年7月20日14版発行 創竜伝を途中まで読んでいた。アルスラーン戦記も。銀河英雄伝説は外伝も含めて一通り読んだはず。 そういうわけで次の田中芳樹氏作品にマヴァール年代記。 相変わらず史書的な…

ファイナル・セーラー・クエスト 完全版

著者:火浦功 イラスト:スギサキユキル 角川書店 角川スニーカー文庫 平成14年4月1日初版発行 裏表紙によると「火浦節全開のスラップスティック・アドベンチャー」とのこと。火浦節がどんなものかは、読むとなんとなく分かったような気にはなった。 7本が収…

ひだまりゼリー

著者:浅野真澄 ジャイブ株式会社 ジャイブ 2005年9月1日初版発行 2005年10月13日第2刷発行 エッセイの見本、というか、王道? 著者である浅野氏になんて別に興味ないよ、という人でも、十分に楽しんで読めるだろう、よく練りこまれた構成や表現で綴られる。…

下流社会 新たな階層集団の出現

著者:三浦展 光文社 光文社新書 2005年9月20日初版1刷発行2005年11月5日6刷発行 「失敗」「自殺」ときて次は「下流」を読んだわけだけれど。 いや、別に悲観してたりとかそういうんじゃないですからね。一応。 かなり数値の表が多い。それを読み取るのがけ…

自殺うさぎの本

原題「THE BOOK OF BUNNY SUICIDES」 著者:Andy Riley(アンディ・ライリー) 青山出版社 2005年12月15日第一刷発行 可愛いのだけれど可哀そう。 ヌイグルミかマスコットかという外見のうさぎ氏が、ひたすら自殺を試みる絵を、ただひたすら並べた本。 しか…

人生を完全にダメにするための11のレッスン

原題「COMMENT RATER COMPLE`TEMENT SA VIE EN ONZE LECsONS」 著者:Dominique Noguez(ドミニク・ノゲーズ) 訳者:高遠弘美 青土社 2005年11月20日第一刷印刷2005年11月30日第一刷発行 なんとも素晴らしい本。これ以上に面白い本はそうはないだろう。 あ…