マヴァール年代記1 氷の玉座

 創竜伝を途中まで読んでいた。アルスラーン戦記も。銀河英雄伝説は外伝も含めて一通り読んだはず。
 そういうわけで次の田中芳樹氏作品にマヴァール年代記
 相変わらず史書的な記述方法。特に火浦氏作品の後に読むとギャップが激しくて最初は多少困惑したりしたが、まあそれはそれ。
 なんで田中氏の作品が面白いのか、このマヴァールシリーズ三冊を読む中で少しでも考えていければいいと思うが、気が付くと普通に読んでしまっているから無理かもしれない。
 といいつつ思うに、史書的な記述だから、という一面はあるかもしれない。全体を見通せる、落ち着いて読める。それと出来事が起きたときにだけ記述がある。後者はまあ普通のことなのかもしれないが、登場人物が思惑をめぐらす記述はそれほど無いような気がする。前者については特に付け加えることはないけれど、この一方で小説的に会話を入れたり登場人物の思ったことを入れたりしている点は一応見ておくべきかもしれない。史書的な出来事に対する見通しのよさと、小説的な登場人物に対する親近感。
 とまあ、ひとまずはここまで。続きを読むとする。