ダブルブリッドIX

 前巻からの続き。しかし、刊行年月日を見ると半年以上の間があるので、刊行と同時に読んでいたらさぞ驚いたことだろう。
 もちろんシリーズものとしては続きなのだが、章立てが連番になっている。合わせて一話ということなのだろう。なので、前巻の感想で書いた太一朗がほとんど登場しないというのは間違いで、むしろ久しぶりにその動静を知ることができた。
 虎司と安藤の件に決着がつき、アヤカシとヒトの関わりを射影したようにアヤカシでない優樹とヒトでなくなった太一朗とについて、語られる準備が整えられた。いよいよ最後、だと思うのだが、最後の独白で語られる内容が謎だ。
 このあとどうなるのか。手元に無い次巻を求めるところから始める予定だ。