ダブルブリッドII

 優樹が追いかけっこをして、太一朗が酔っ払うだけの話。
 だっていうのに、なんと面白く読めるのだろう。思うに、心情描写はそんなに無いのだけれど、というか、あってもしつこくはないのだけれど、状況がいちいち適切だし、その中で登場人物たちが何を見ているとかで、しんしんと読者の心に沁み込んでくるのではなかろうか。
 もうなんだか良く分からないのだけれど、とにかく面白かった。
 あと、カバー絵のふたりが可愛い。