ダブルブリッド

 泣きそうだ。
 積読崩し家の秋山真琴さんから絶賛推薦された。
 序盤はするすると読ませられる。文章の流れが自然で読みやすく、また登場人物たちのほどよく気の抜けた感じが心地よい。
 中盤からは、生身を感じさせる描写が多くなる。生きていること、生命の前の抗いがたい平等がある。
 そうして終盤へと話は流れてゆく。
 派手な盛り上がりも無いように思う。急激な高揚も無いだろう。
 ただ、泣きそうだ。今は続きが読みたい。