太陽の塔

 不思議な魅力のある作品。
 単に嫌悪を抱いてしまえば、それまでなのだけれど、どういうわけか読み進めてしまう。といっても途中で飽きて読むのを中断したことも何度かあったが。
 要は同じことが繰り返されているから飽きるし、その同じことがただ嫌悪するに留まらない魅力を持っているのだろうけれど、それは何なのだろう。良く分からないけれども、精神の生存本能が描き出されているのかなあ、と思わなくも無い。
 社会的存在、コミュニティの中の居場所に関して苦労したことがあるならば、共感できるのかもしれない。良く分からない。
 しかしなんとなく面白かったと思う。