本がいままでの10倍速く読める法

  • 著者:栗田昌裕
  • 知的生きかた文庫
  • 三笠書房
  • 2005年4月10日第19刷発行

 わりと私も速読ができそうな処理方法をとっているような気がした。
 とはいえ、指回しが昔よりできなくなっていたりという変化もあり、また入力に文章から音声を起こすような方法をとっているので、この方法を身につけるためには少々時間がかかりそう。まずは文字から音を経由せずに意味というかイメージを想起できるようにしなければならないだろう。見ただけで意味をとるために、ざらざらと文字列を流していって、その速度に慣れる必要がある。だが、現状とのハイブリッドというわけにはいかないかな、いくのかな。そのへんは良く分からない。丁寧に字面を追うことと、速度を上げて意味だけを抜き出していくことを切り替えていけると理想的。というか字面を間違って読めば間違った意味を読み取ることになるのだろうけれど。
 カメラのシャッターを切る音の擬音を口に出して言うと、見ている光景が記憶できる女の子のミステリが確かあった。いや「探偵学園Q」じゃなくてさ。「Cam Jansen」といったかな、うろ覚え。まあ調べもせずにテキトーなことを書くけれども、そういった瞬間記憶みたいなものを実践するための方法といった感じもあるのだが、結局、いつ読むのか良く分からないまま。記号列を画像として入力してしまい、記憶の中で文字列として再構成するまでは、まあ脳の鍛え方次第だろうけれど、結局はその文字列を解釈して意味として組み上げないとならないだろうが、そのあたりはいまいち曖昧。「心の場」という言い方で語られているものについて、もう少し詳しい説明があると良かったように思う。
 まあまあ面白かった。周辺視野を使うようには、していこうと思う。