ダ・ヴィンチ・コード(上)

 始めのあたりで、やけに鼻に付くのが、フランスを悪く言いアメリカを良く言っているように感じる点。それから、やたらと一年前の事件をラングドンが想起するが、しかしそれは作中で詳しく語られはしないだろう。おそらくシリーズの前作である「天使と悪魔」についての言及と思われるが、私は未読だ。本作と一緒に弟に貸し、その後は実家に積まれている。春彼岸の帰省に合わせて読んだというわけだ。最近、文庫でも出て、それを友人が読んでいると聞いたので、じゃあ私も読んでみるかと思い立ったというのも理由のひとつではある。ハードカバーは重いね。
 さて、なんでもかんでも謎にしているという印象がある。それゆえ、次から次へと謎を解き続けるというのが基本的な構成になる。そんなに面白いかというと、まあまあといったところで、ぐいぐいと読ませるような力は特に感じないが、細かく節が分けられていて、読みやすくはある。
 とりあえず下巻も半分くらい読んでいるので、もう少しで読み終えるだろうから、そうしたらまとめて感想を書こうと思う。