ダ・ヴィンチ・コード(下)

 かーっ、そうきたか。
 うんまあ、相変わらずの調子ながら、ひっくり返してきたなぁ、という感じ。
 最後の方は半分寝ながら読んでいたが、それでもまあ楽しめた。
 というか、しっかり狙ってるような気もする。とりあえず情報提示は一度隠してから行うし、どういうシーンを作ると興奮とか感動とかを呼び起こせるかを、ちゃんと知っていてきっちりやっている。もしくは単にそういうシーンを書きたかっただけなのかもしれないけれど。なんかそゆのが露骨に感じるのは気のせいかな、良く分からん。
 しかし、いちばんの引っくり返しは綿密に作られている様子で、これが幹であとは枝葉かなぁ、という気もする。
 なんだろう、どう評価したらいいのか分からない。引っくり返しはさすがだが、多少読んでいて疲れもした。一点豪華主義的な感じか。宗教史(かな?)についての情報量は確かに多いけれど、話に必要な分を調べるのは当たり前な気もする。それらを知れたことについても、別に歴史小説とかで言えば普通のことだというように思う。
 ぼちぼち、かな。