ヤングガン・カルナバル 銃と恋人といま生きている実感

 前巻の感想もここに書いたと思ったので探してみると、第三巻もふと買ってふと読んでしまうだろうとか書いてあったが、その通りになった。
 相変わらず「本物のアクション作家」と帯の文句でも言われているが、だんだんとアクション作家ではなく残酷作家なのではないかと思えてくる。エグさで言えば前巻の方が凄かったような気もするが、今回は行為の詳細を描かず、落差の演出が重点的に行われているように思えた。
 ……少し思い返してみようとしたが、この巻で何がどうという流れがあまり思い出せない。どちらかというと新キャラが登場するための話といった感もある。約250ページを16分割するという各章の短さで次々と物語が展開するので、ずるずると先へ読み進めることになるが、読み終えてハタと振り返ると、やっぱり弟子とか大阪の二人とかの登場のための巻なのかな、という印象が強い。あ、あと転校生もか。
 相変わらず銃撃戦と格闘戦と拷問とレズ。異性愛も進行しているらしい。そんな本。