ダブルブリッドVI

 いったい、どこで間違えてしまったのだろうか。
 なんと5巻と間違えて6巻を先に読んでしまった。そのことに、これを書く際に過去の記述を読み返していて、気が付いた。遅い。
 とはいえ、最後まで問題なく読めた。特に気になるようなことはなく、それは私が前にダブルブリッドを読んでからしばらく間があって、細かいところを覚えていないからかもしれない。そういえば前に読んだ話では春か梅雨だった気がする。いきなり夏休みになっているのは、これまでの作中季節の進度からすれば急すぎることに気付いても良かっただろう。
 これまでの話の書きぶりを総括するかのような(5巻はまだ読んでないけど)、生々しさの激しい作品だったと思う。とくに痛みにおいて。ああ、彼を殺してしまうのか、この作者ならやりかねない、と読みながら思うことになった。
 それにしても太一朗の変化が急に感じられるのは、前巻を読んでいないからだろうか。もちろん、これから慌てて読む。