世界平和は一家団欒のあとに4

 今まで、ほとんど登場しなかった長女の話。年上の落ち着いた女性を書くのが苦手なのか、それともライトノベルのターゲット年齢を気にしているのか、やっぱり子供っぽい言動でないと書けないのか、そのへんは分からないけれど、クールお姉さんが子供化する話。
 前巻で柚島がやたら可愛かったことを書き忘れたが、この巻でもパパとか言ってしまうあたり、にやにやものである。
 肝心の長女の話は、相変わらず勢いのある作劇で、展開がよめるところもあったが、いわゆる中二的なノリがいつもどおり上手く効いていて、面白かった。とはいえ、ここまで読んでくると、やはり中二的な部分が楽しめるかそうでないかで評価が分かれる作品だと思う。だんだんと鼻につく感じも、し始めている。
 そういえば、最新の第6巻が出ていたので購入した。あと2冊で世間に追いつく。どんな話が待っているか、半分楽しみで、半分嫌な予感がする。